Photo by Unsplash
北海道の建設業に転職するとき、最初に押さえるべきは「会社がいくつあり、どの数字が公的に確認でき、自分はどこから調べればよいか」の3点です。Tsukurasには北海道の建設会社が24,607社掲載されており、そのうち5,074社は北海道の入札参加資格者名簿への登録が確認できます(Tsukurasデータベース)。平均年収は477万円で、道内の全産業平均より55万円高い水準です(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2023年)。この記事は、これらの実数を土台に、年収・未経験・資格・工種・働き方・会社選びの各テーマを扱う記事へ順番に案内する「全体地図」です。
北海道の建設業はどれくらいの規模か
Tsukurasが国税庁の法人番号公表サイト・建設業許可・北海道の入札参加資格者名簿をもとに整理している北海道の建設会社は、掲載終了分を除いて24,607社です。このうち北海道の入札参加資格者名簿に登録が確認できる会社は5,074社、等級(A・B・Cなど)が判明している会社は4,268社、最上位のA級(A・A1・A2)は1,059社です。等級は北海道が技術力・経営規模・社会性を審査して付けるもので、求人票の自己申告ではない第三者の評価として使えます。
工事の種類ごとに見ると、会社数の中心は一般土木工事と建築工事です。
| 対応工事 | 対応する会社数 |
|---|---|
| 一般土木工事 | 8,472社 |
| 建築工事 | 7,993社 |
| 農業土木工事 | 1,913社 |
| 森林土木工事 | 1,707社 |
| 管工事 | 1,397社 |
| 水産土木工事 | 1,261社 |
| 電気工事 | 1,024社 |
| 舗装工事 | 902社 |
| 測量 | 480社 |
| 塗装工事 | 363社 |
| 造園工事 | 358社 |
(出所:Tsukurasデータベース companies の対応工事集計・2026年9月8日取得。1社が複数の工事に対応するため合計は社数と一致しない)
都市別では札幌市(区を含む)が9,071社と突出し、旭川市1,548社・函館市1,300社・苫小牧市949社・帯広市935社・釧路市771社・北見市599社が続きます(同じ出所)。まず全体像を知りたい方は北海道の建設業に転職する前に知っておくことから読み、都市ごとの実情は札幌市の建設会社・旭川市の建設会社・帯広市の建設会社の選び方で確認できます。
年収はいくらか
北海道の建設業の平均年収は477万円で、道内の全産業平均422万円を55万円上回ります(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2023年・統計表0003426933・一般労働者・男女計・企業規模10人以上。年収は所定内給与額×12+年間賞与で算出し、残業代を含まない。確認日2026年8月12日)。年代別ではピークが50〜54歳の593万円で、60〜64歳でも532万円と全産業(401万円)との差が最も大きくなります。
職種によって差は大きく、同じ統計(統計表0003445758・2023年)で北海道の建築技術者は609万円、土木技術者は549万円、建設・さく井機械運転従事者は509万円、大工は429万円、電気工事従事者は408万円、土木従事者は367万円です。電気工事従事者は全国(494万円)を86万円下回る一方、機械運転従事者は全国(432万円)を77万円上回ります。
年代別・職種別・新卒初任給の表は北海道の建設業の年収|全産業比+55万円の年代別データにまとめています。職種ごとの内訳は北海道の大工の年収と北海道の土木作業員の仕事内容|1日と年収、入社後に収入を上げる手順は北海道の建設業給与UP完全ガイドで扱っています。
未経験から入れるか
北海道の入札参加資格者名簿には「担い手の確保(満35歳未満)」と「技術者の育成」という加点項目があり、若手を採用し育てている会社は公共工事の受注で有利になります。Tsukurasの掲載企業のうち、担い手の確保(満35歳未満)で加点を受けた会社は1,052社、技術者の育成で加点を受けた会社は1,025社です(Tsukurasデータベース・2026年9月8日取得)。若手の採用・育成に積極的な中小企業を厚生労働省が認定する「ユースエール」を受けている会社は151社です(同じ出所・同日取得)。
求人票の「未経験歓迎」は自己申告ですが、これらの加点や認定は第三者の審査に基づくため、応募先を絞る材料として使えます。始め方・年収の目安・取っておきたい資格は未経験から北海道の建設業へ転職する始め方に、道外から移住して探す場合は北海道移住×建設業の求人の探し方ガイドにまとめています。
どの資格を取るか
資格は年収と任される仕事の幅を直接動かします。前述の職種別年収で技術者(建築609万円・土木549万円)と作業員(土木367万円)の間に大きな差があるのは、施工管理技士などの国家資格を持つ人が技術者として配置されるためです。取得の順番(技能講習→2級施工管理技士→1級)と給与への効き方は北海道の建設業で取るべき資格まとめに整理しました。
設備系の専門職を目指す場合は、電気工事に対応する1,024社・管工事に対応する1,397社が受け皿です(Tsukurasデータベース)。それぞれ北海道で電気工事士になるにはと管工事で北海道へ転職|配管工の年収と資格で解説しています。
どの工事の仕事を選ぶか
会社数が最も多い一般土木工事(8,473社)と建築工事(7,993社)は、未経験の入り口としても求人の母数が大きい分野です。仕事の中身は北海道の一般土木工事を徹底解説と建築工事で北海道へ転職する注意点、土木会社の探し方は北海道の土木企業比較で扱っています。
専門工事では、北海道の舗装工事とは|仕事内容と年収(対応902社)、北海道の造園工事の仕事内容(対応358社)、北海道の塗装工事業界を徹底解説(対応363社)があります。社数はいずれもTsukurasデータベース・2026年9月8日取得です。
冬・女性・働き方はどうなっているか
北海道の建設業で最も差が出るのは冬の働き方です。入札参加資格者名簿の「通年雇用」で加点を受けた会社は498社、「維持除雪功労者表彰等」は340社です(Tsukurasデータベース)。冬季も雇用を続ける体制を北海道が確認した会社を数字で絞り込めます。詳細は北海道の建設業は冬どうなる?通年雇用の実態にあります。
「女性の活躍支援」で加点を受けた会社は441社、「働き方改革推進企業」はブロンズ329社・ゴールドとシルバー191社・ホワイト99社です(同じ出所)。それぞれ北海道の建設業で働く女性のリアルと北海道の建設業|働き方改革の現状まとめで、加点を受けた会社の傾向とあわせて解説しています。
会社をどう選ぶか
入札参加資格者名簿で何らかの加点を受けている会社は3,041社で、名簿に登録がある5,074社の6割にあたります(Tsukurasデータベース)。最も多い加点は「災害協定」の2,608社で、自治体と災害時の協定を結んでいる会社は公共性の高い安定した受注構造を持つ傾向があります。こうした公的な記録を会社選びの軸にする方法は次の記事で扱っています。
- 北海道で建設会社を選ぶ就職チェックリスト
- 建設会社の評判の調べ方|入社前に確認する5つの方法
- 建設会社の面接で必ず聞くべき5つの質問
- 建設会社の社風チェックリスト
- 施工管理がきついのはあなたのせいじゃない|板挟みの構造
気になる会社が見つかったら、Tsukurasの企業ページで対応工事の証拠・等級・加点項目を確認してから応募先を絞り込んでください。
Tsukurasで北海道の建設会社を探す → https://tsukuras.jp/companies
※企業データの出典:国税庁 法人番号公表サイト、国土交通省・北海道の建設業許可、北海道 入札参加資格者名簿。社数はTsukurasデータベース companies(北海道内・掲載終了分を除く)を2026年9月8日に集計した値で、掲載企業は順次更新中です。
※賃金データの出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2023年/令和5年)。年齢階級別は統計表0003426933、職種別は0003445758。原典は政府統計の総合窓口(e-Stat)で確認できます。確認日:2026年8月12日。