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北海道の建設業|働き方改革の現状まとめ

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北海道の建設業|働き方改革の現状まとめ

Photo by Unsplash

北海道の建設業の働き方改革は、すでに始まっている現実です。2024年4月から建設業に時間外労働の上限規制が適用され、週休2日(4週8閉所)への移行も国と北海道が後押ししています。この記事では、その現状を残業規制・休日・給与の3つの観点から具体的に解説します。結論を先に言えば、労働環境は確実に改善の方向へ進んでいます。

建設業の働き方改革で北海道は何が変わったか

最大の変化は、2024年4月に建設業へ時間外労働の上限規制が適用されたことです。原則として時間外労働は月45時間・年360時間まで、特別な事情があっても年720時間が上限となりました。長らく「建設業は例外」とされてきた残業ルールが、他業種と同じ土俵に乗った形です。発注者である国土交通省も工期の適正化を求めており、「人がいないから無理な工期で詰め込む」という従来のやり方が通用しにくくなっています。北海道のように冬季施工の制約が大きい地域では、工期の前倒し・平準化が特に重要なテーマです。

週休2日(4週8閉所)はどこまで進んだか

国土交通省は公共工事で「週休2日制(4週8休)」の標準化を進めており、北海道開発局や北海道庁の発注工事でも対象が拡大しています。これにより、土曜も稼働が当たり前だった現場で、4週のうち8日を閉所する取り組みが広がってきました。ただし、民間工事や下請け中心の中小企業では、まだ完全週休2日に届かない会社も残ります。Tsukurasに掲載されている北海道の建設会社は24,607社あり、その取り組み状況は会社ごとに差があります。求人を見るときは「4週8休」「週休2日」と明記されているか、年間休日数が何日かを必ず確認しましょう。

「働き方改革推進企業」の認定は入札の加点になっている

働き方改革に本気で取り組んでいる会社を、外から見分ける方法があります。北海道は入札参加資格の審査で「働き方改革推進企業」の認定を加点項目としており、しかもブロンズ・ゴールド/シルバー・ホワイトという段階が設けられています。取り組みが制度として評価され、公共工事の受注機会に直結しているということです。求人票の「働き方改革に取り組んでいます」という一文とは、裏付けの重みが違います。

工事分野別に、加点を受けた企業の数を並べると次のようになります。

対応工事ブロンズゴールド・シルバーホワイト
水産土木工事174社(13.8%)138社(10.9%)40社(3.2%)
森林土木工事222社(13.0%)160社(9.4%)50社(2.9%)
農業土木工事229社(12.0%)162社(8.5%)55社(2.9%)
電気工事32社(3.1%)3社(0.3%)14社(1.4%)
管工事37社(2.6%)7社(0.5%)18社(1.3%)
舗装工事20社(2.2%)9社(1.0%)6社(0.7%)
建築工事49社(0.6%)19社(0.2%)16社(0.2%)
一般土木工事51社(0.6%)18社(0.2%)16社(0.2%)

上位段階ほど社数が絞られるのが分かります。最上位のホワイトは、どの分野でも全体の3%前後かそれ以下です。転職先を探すうえでは、この希少性がそのまま目印になります。地域別では、北見市7.3%(21社)、稚内市8.5%(7社)、函館市3.5%(22社)がブロンズの割合で高く、ホワイト認定は石狩市4.3%(6社)、函館市1.6%(10社)、苫小牧市1.6%(6社)などで確認できます。

注意したいのは、この加点が「公共工事の入札に参加する会社」を対象にした仕組みだという点です。民間工事が中心の会社は名簿に載らないため、加点が無いこと自体は働き方改革に消極的だという証拠にはなりません。加点があれば強い裏付けになる、という非対称な使い方が適切です。

給与は下がる?残業規制と収入の関係

残業が減ると「手取りが下がるのでは」という不安が出ます。確かに残業代に頼っていた働き方では、規制で収入が目減りする可能性があります。一方で国は、働き方改革と並行して公共工事設計労務単価の引き上げを続けており、基本給ベースの待遇改善が進んでいます。加えて、施工管理技士などの資格を持つ人材は不足しており、資格手当や基本給で評価されやすい状況です。残業に依存せず、資格と役割で稼ぐ——これが改革後の北海道の建設業で収入を伸ばす王道になりつつあります。

北海道特有の事情:冬季施工と平準化

北海道の建設業には、本州にはない事情があります。冬季は積雪と凍結で屋外工事が大きく制限され、工事が春から秋に集中しがちです。この季節の偏りは繁忙期の長時間労働を生みやすく、働き方改革と相性が悪い構造でした。そこで国と北海道は、工事の発注時期を分散させる「施工時期の平準化」や、複数年度にまたがる契約(債務負担行為)の活用を進めています。発注が年間を通して平準化されれば、現場の繁閑差が小さくなり、通年で安定して働ける環境に近づきます。さらに、ICT施工やプレキャスト製品の活用で現場作業そのものを減らす取り組みも広がっており、人手不足のなかでも一人あたりの負担を抑える工夫が進んでいます。冬の北海道で長く働くなら、この平準化への取り組み度合いを会社選びの目安にすると安心です。

これから北海道の建設業へ転職する人へ

働き方改革は、未経験から建設業を目指す人にとって追い風です。長時間労働が是正され、休日が増え、賃金は底上げ方向にあるため、以前より入りやすく続けやすい環境になっています。会社選びでは、年間休日数・残業の実態・資格取得支援の3点を比較するのが失敗しないコツです。Tsukurasでは北海道の建設会社を地域や工事カテゴリで絞り込んで比較でき、気になる会社の事業内容を確認できます。働き方を重視する人ほど、複数社を並べて見比べることをおすすめします。

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本データは国税庁・北海道の公的情報を基に編集しています。掲載企業は順次更新中です。