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土工

建設機械(バックホウの規格)

けんせつきかい

建設機械(バックホウの規格)とは

建設機械(バックホウの規格)とは、土木工事において地山の掘削、積込み、整地などに最も広く用いられる掘削用建設機械(ドラグショベル・油圧ショベル)の性能や仕様を表す技術諸元のこと。公称規格は一般に「山積バケット容量(m3)」で表され、国土交通省の積算基準等においてもバックホウの標準バケット容量は山積容量で規定される。労働安全衛生法施行令第20条第12号および労働安全衛生規則第36条第9号により、運転業務の資格区分は機体質量3トンを境に、3トン以上は「車両系建設機械運転技能講習」、3トン未満は「小型車両系建設機械特別教育」の修了が義務付けられている。また同規則第155条による作業計画の策定、第164条による主たる用途以外の使用制限、第167条による1年ごとの特定自主検査、第168条による1月ごとの定期自主検査の実施が義務付けられている。施工計画においては、現場の土質、ダンプトラックへの積込み適合性、搬入路幅員に応じた最適規格の選定が安全・工程管理の基本となる。

全国の基準

労働安全衛生法施行令第20条第12号および労働安全衛生規則第41条(別表第三)に基づき、機体質量が3トン以上の車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)の運転業務には技能講習修了者の配置が義務付けられ、同規則第36条第9号により機体質量3トン未満の運転には特別教育修了が必要と定められている。バックホウの容量規格は国土交通省の基準等において平積容量と区別された山積バケット容量で表示・管理される。現場運用では、労働安全衛生規則第155条に基づき運行経路や作業方法を定めた作業計画の策定・周知が義務付けられ、同規則第164条に基づき主たる用途以外の使用(クレーン機能付き等の構造を除く荷吊り等)が制限される。機械の保全に関しては、同規則第167条に基づき1年以内ごとに1回の定期自主検査(特定自主検査)、同規則第168条に基づき1月以内ごとに1回の自主検査、および作業開始前点検の実施が規定されている。

教科書どおりにいかないところ

教科書や検定試験では「土質や掘削量、運搬ダンプの規格に合わせて標準的な山積バケット容量を選び、作業計画に沿って稼働させればよい」と教わる。しかし北海道の土木現場では、「広大な泥炭性軟弱地盤での即座の沈下・スタック」と「厳冬期の燃料凍結によるエンジン停止」という、全国標準の教科書には記載されない寒冷地特有の重大な稼働障壁が存在する。石狩川流域や道東湿原周辺に広く分布する泥炭地盤では、標準的なクローラ幅(グローサシュー)のバックホウを進入させると接地圧に地盤が耐えられず、瞬時に足回りが埋没して重機が自力脱出不能に陥る。このため北海道の実務では、幅広の湿地用三角シュー(スワンプシュー)を装着した湿地型バックホウの指定や、敷鉄板による走行路の確保が施工計画の前提となる。さらに厳しい冷え込みが続く冬期施工では、本州仕様の軽油を使用していると燃料中のパラフィンが析出してフィルターを目詰まりさせ、現場で重機が完全に沈黙する。寒冷地用の軽油規格への切替えや毎日の水抜き・予熱管理など、寒冷地特有の土質・気象条件を織り込んだ機種選定と維持管理が不可欠となる点に北海道実務の独自性がある。

現場での扱い方

  • 泥炭性軟弱地盤における湿地型三角シューの選定と敷鉄板の併用

    北海道の河川・農業土木や湿地帯での掘削作業では、地盤支持力が極端に低い泥炭層への対応が不可欠となる。標準クローラシューでは接地圧過大により沈下・横転のリスクが高まるため、幅広の湿地用三角シュー(スワンプシュー)を装着したバックホウを選定して接地圧を低減させる。あわせて走行ルートには敷鉄板(ロードマット)を隙間なく敷設し、路盤のトラフィカビリティを確保して重機の足元崩壊を防ぐ。

  • 厳冬期施工における寒冷地用軽油の完全切替えと燃料配管の水抜き管理

    氷点下環境下での冬期土工では、低温による軽油の流動点低下とワックス分の析出により燃料配管やエレメントの閉塞が多発する。現地の外気温予測に応じて寒冷地用軽油への切替えを早期に完了させるとともに、燃料タンク内の結露水が凍結して燃料供給を断たないよう、毎日の作業終了時に燃料を満タン給油し、作業開始前の水抜きドレン確認を徹底する。

  • 1年ごとの特定自主検査済標章の確認と施工計画書への諸元明記

    北海道建設部の共通仕様書に基づき、現場へ搬入するバックホウについては、施工計画書の使用機械欄に機種、型式、山積バケット容量、排出ガス対策等の諸元を明記する。搬入時には1年以内ごとに受検が義務付けられている特定自主検査済標章(検査ステッカー)の有効期限を確認し、3トン以上の運転技能講習修了証、クレーン機能付バックホウの場合は小型移動式クレーン資格およびフック外れ止め装置の作動確認を済ませてから作業に投入する。

資格試験での出題

2級土木施工管理技士施工管理技術検定の第一次検定(土工・建設機械、安全管理)において、車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)の資格区分(3トン境界)、主たる用途外使用の禁止(荷吊り制限)、特定自主検査の周期(1年以内)、作業計画の策定が頻出問題として出題される。

参考(一次情報)

関連する工種で、資格取得を支援する道内の会社 148社

出所:北海道入札参加資格者名簿の加点項目「技術者の育成」。会社の自己申告ではありません。

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