Tsukuras
工程管理

クリティカルパス

くりてぃかるぱす

クリティカルパスとは

クリティカルパスとは、工事の着手から完了までを結ぶ作業の連なりのうち、所要日数の合計が最も長くなる経路のこと。この経路上の作業が1日遅れると、工期全体がそのまま1日延びる。逆にこの経路から外れた作業には余裕日数(フロート)があり、多少の遅れは工期に影響しない。工程表(ネットワーク工程表)を組んだうえで、各作業の最早開始時刻と最遅開始時刻を計算し、その差がゼロになる作業をつないだものがクリティカルパスにあたる。

教科書どおりにいかないところ

教科書では「クリティカルパスは1本」と説明されることが多いが、実際の現場では所要日数が並ぶ経路が複数生まれ、クリティカルパスが2本3本と同時に走ることは珍しくない。さらに北海道の土木工事では、根雪・凍結期間という工程表に書かれない制約が事実上の最長経路を決めることがある。10月末までに舗装を終えられなければ翌春まで動けないため、日数計算上はクリティカルパスでない路盤工が、実際には工期全体を縛る。「計算で出したクリティカルパス」と「現場を実際に縛っている経路」がずれるのが、北海道の工程管理の難しさ。

現場での扱い方

  • クリティカルパスは工事中に移動する

    着工時に引いた経路は、天候待ちや資材の納期遅れで別の経路に入れ替わる。工程会議のたびに引き直さないと、余裕があるはずの作業を急がせて、本当に縛っている作業を放置することになる。

  • 短縮するなら経路上だけを見る

    工期を詰めたいとき、クリティカルパス上にない作業に人員を足しても工期は1日も縮まない。増員・機械の増強・作業の並行化は、必ず経路上の作業に当てる。

  • 北海道では冬期がもう一つの締切

    日数計算とは別に「この作業は何月までに終わっている必要があるか」を書き込んでおく。凍結期間に入ると物理的に施工できない工種があり、日数上の余裕は意味を持たなくなる。

資格試験での出題

2級土木施工管理技士施工管理技士試験ではネットワーク工程表からクリティカルパスと所要日数を求める問題が頻出。計算手順そのものが出題される。

クイズ形式で対策する(QUESTシリーズ)↗

参考(一次情報)

関連する工種で、資格取得を支援する道内の会社 195社

出所:北海道入札参加資格者名簿の加点項目「技術者の育成」。会社の自己申告ではありません。

この用語について

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